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10月学習会

吉田先生、家庭訪問の時間をうっかり失念する

 午後2時に約束していた家庭訪問、他の仕事でバタバタしていてふと気づいたのは2時半、同時に母親から電話、慌てて家庭訪問に向かう。母親は激怒。当然ですよね。吉田先生平謝りに謝る。ピンチ!はチャンス!吉田先生、ここからお母さんとの関係をじっくりと築き直すんですね。吉田先生は娘の部の顧問。母親は娘の部活動の応援に熱心で、試合の時だけでなく、ふだんの練習の時にも良く顔を見せられる。当然話す機会が増えて、部活動のことだけでなく学校のいろんなこと、お母さんが学校のやり方に疑問を思っていることなどが話題となり、それをしっかり受け止める吉田先生は母親から次第に信頼されていきます。吉田先生、ピンチをチャンスに変えていきます。


吉田先生、生徒たちの抵抗にあう!

 吉田先生は、授業担当者へのお願いとして1教室での授業の場合、先生方が入室されたら起立するようにしています。号令係は作っておりません。号令はかけませんので、ご了承ください。全員が起立して「きおつけ」の状態が整いましたら生徒「お願いします」とお辞儀をします。これまた号令をかけませんのでご了承ください。授業が終わりましたら、先生がたから「終わります」など示してください。生徒たちは、起立して「きおつけ」の状態が整いましたら生徒「ありがとうございました」とお辞儀をします。これまた号令をかけませんのでご了承ください。これに対しては生徒たちは、号令があった方がタイミングが分かり易いと不満を述べます。確かにそうでしょうね。吉田先生はそれを受け入れます。


2 座席配置

 座席配置は、特別活動を実施しやすくするために、班単位とします。班長に場所を決めさせ(話し合い)その場所の中での席は、班員による話し合いにて決める。ただし、決まった席は座席表で示し席の移動は禁じます。二学期になると、生徒たちは「席替えはくじ引きがいい」と要求を出してきます。これも吉田先生は受け入れます。懐が深いですね。そして何より生徒たちが要求を出すようになったということが嬉しいですね。

 これは4の「やってみよう」クラスの目標を「やってみよう」としています。失敗を恐れずに、失敗できる雰囲気づくりに励みたいと思っています。発言して間違っていても「よくやった」と拍手する。わからないところがあれば、わかるまでたずねる。生徒同士で教えあい高めあうクラスを目指しています。先生方の御理解ご協力のほどをよろしくお願いします。というクラスの目標が生徒たちにじわじわと浸透して来ているのではないでしょうか。

 気になるのは、「LHRの内容を生徒たちに考えさせたいが、生徒たちがなかなか乗ってこない」という吉田先生のぼやきです。吉田先生の学校にはたくさんの先輩たちがいます。

私が在籍していた時、例えば和菓子店を経営している先輩にお願いして、教室で生徒たちに和菓子づくりを体験させてもらったり、空手道の達人の先輩に武道場で護身術や演武を見せてもらったりしました。この時は別のクラスも一緒に参加しました。また担任のクラスの造園家のおとうさんにお願いして、校庭を巡りながら樹木についての興味深い話を伺ったり、あるいは手話を学んでいる方に教室で手話を教えてもらったりしました。一年生ですからLHRではいろんなことができるんだよとお手本を示すことも必要ではないでしょうか。

                          文 藤川 秀一


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